RTK 受信機がセンチメートル級の精度を出すには、近くの基準局からの補正情報が必要です。「面積測定」アプリには NTRIP クライアントが内蔵されています。補正サービスにログインし、同じ接続で補正情報を受信機に渡すとともに、近くの基準局を選べるよう、おおよその現在地をサービスに送ります。
受信機が自分で補正情報を受け取れる場合(内蔵の NTRIP クライアント、無線、衛星補正サービスなど)は、このページは読み飛ばしてかまいません。アプリでは、こうした測位は 受信機自身の補正情報 を使ったものとして表示されます。
用意するもの
補正サービスから次の情報が提供されます。
- サーバーのアドレス と ポート(多くは 2101)
- ユーザー名 と パスワード
- マウントポイント(任意。アプリに選ばせることもできます)
測定している間は、スマートフォンのインターネット接続(モバイルデータ通信または Wi-Fi)も必要です。アプリは届いた補正情報をそのつど受信機に渡します。補正情報が途切れると、受信機はまもなくセンチメートル級から外れます。
アカウントの入手先
- 国や大学などが運営する CORS 網。 多くの国や地域が RTK 網を運営しており、登録すれば無料または低料金で使えることがよくあります。お住まいの地域名と「CORS RTK」で検索してみてください。
- 民間の RTK サービス。料金は月額または年額です。広い範囲をカバーし、サービスエリア内ならどこでも使えるネットワーク型または自動のマウントポイントを用意しているのが一般的です。
- 自前の基準局、または自分や近くの誰かが運営しているコミュニティのキャスター。
補正情報は、およそ 20〜30 km 以内の基準局から受けるのが理想です。遠いほど Fix までに時間がかかり、40〜50 km を超えると Fix しないことがよくあります。
アプリでアカウントを追加する
- 設定 → 外部GNSS / NTRIP を開き、アプリで補正情報を受信 をオンにします。
- NTRIPアカウント をタップし、アカウントを追加 をタップします。
- アカウント名、NTRIPサーバー、サーバーポート、ユーザー名、パスワード を入力します。サービスが対応していれば TLS をオンにしてください。オフのままだと、パスワードは暗号化されずに送信されます。
- 基準局を自動で選ぶ はオンのままにします。サービスにネットワーク型または自動のマウントポイントがあればそれを使い、なければ最寄りの基準局を使います。自分で選ぶ場合はオフにして、マウントポイントを取得 をタップします。
- 前の画面に戻って 接続 をタップします。受信機がすでに接続されている場合は 新しい設定で再接続 をタップします。
複数のアカウントを保存して切り替えられます。測定を開いている間は、その測定が終わるまで使用中のアカウントが変わらないため、1 つの測定に 2 つのサービスが混ざることはありません。
Android の場合 は、すべて 1 つのパネルで設定します。設定 → 外部GNSS / NTRIP を開き、アプリでNTRIP補正を受信 をオンにして アカウントを追加 をタップし、アカウント一覧の下に表示される項目を入力します。最後に 接続 / 適用 をタップします。補正情報が届いているかどうかは、パネルの NTRIP の行に表示されます。
補正情報が届いているか確認する
受信機の画面の NTRIP で確認します。
- 補正情報を受信中 と表示され、サーバーから受信 と 受信機へ送信 の数値が増えていきます。
- 受信機:補正情報を使用中 · 経過 1.0 s は、受信機が補正情報を使っていることを示します。受信済み、受信機では未使用 は、補正情報が受信機に届いているのに使われていない状態です。受信機側で、この接続の RTCM 入力を有効にしてください。
- 基準局 には、使用中の基準局とその距離が表示されます。
アプリが選ぶのは RTCM 3 を送信するマウントポイントだけです。RTCM 3 はほぼすべての RTK 受信機が解読できます。衛星観測データを送信していないマウントポイントの場合はアプリが知らせるので、別のマウントポイントを選んでください。
1 つの作業には 1 つのサービス
補正サービスは、それぞれ独自の座標系で位置を提供しています。たとえば北米では、NAD83(2011) を使うサービスと ITRF2020 を使うサービスで約 1 メートルずれることがあり、しかもどちらもセンチメートル級の精度を表示します。アプリは 1 つの測定に 1 つの補正情報源だけを使います。同じ現場で繰り返し測る場合は、同じサービスを使い続けてください。
Fix しない場合は、RTK が Fix しないのはなぜ?をご覧ください。